五箇山・相倉集落での観光行動調査

2014年11月に、五箇山・相倉集落(富山県南砺市)にて観光客の行動・認識調査(プレ調査)を行いました。

相倉は20世帯に満たない合掌造り集落ですが、1970年に国の史跡に指定されて以来(1994年には重伝建地区にも選定)、国内でも先駆的な「生きた文化遺産」として保全されてきました。1995年には世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の構成資産となり、今年は登録20周年を迎えます。

北陸新幹線の開業もあり、周辺地域とともに観光への期待も高まっていますが、史跡内では土地の改変が難しく、唯一の生活道路が観光動線と重なるなど、観光客の受け入れと住民生活との両立を図る上で、多くの課題を抱えています。

今回はプレ調査として、複数箇所での観光客の通行量を計測し、観光客の回遊行動を把握するとともに、滞在内容や集落の景観、保全への協力意識等に対するアンケート調査を行いました。

当日は天候が悪く、多くのサンプルを得ることはできませんでしたが、今回の結果をもとに内容を精査し、継続的な調査・分析を進め、小規模集落における来訪者のマネジメント手法を検討する予定です。

永瀬節治(和歌山大学)

相倉集落を歩く観光客 OLYMPUS DIGITAL CAMERA