観光政策推進体制について その1:豪州

観光政策推進体制調査として歴史的に観光産業に発展に力を入れているオーストラリアの観光政策、施策、推進主体の実態を調査した。対象は、ニュースサウスウェールズ州政府観光局(DNSW)と南オーストラリア州政府観光局(SATC)、その州内のそれぞれ2,3の有名観光地の存在する基礎自治体観光課へのヒアリングを行い、ツアーや観光情報センターの取り組みなどを調査した。
オーストラリアでは、連邦政府の観光政策であるtourism 2020のもと、各州政府観光局が政策を立案している。州ごとに違いはかなりあるが、今回調査したニュースサウスウェールズ州政府観光局(DNSW)と南オーストラリア州政府観光局(SATC)は、PR事業をするようなディスティネーション部門だけでなく、マーケティング調査部門や、計画部門、イベント企画・運営部門などを有した専門家集団組織となっている。大規模イベントを誘致したり、自ら企画・運営するイベント部門を持っているのが興味深い。また、州政府観光局が立案した計画を、基礎自治体(Coucil)や、観光圏のまとまりで複数のCoucilや事業者が集まった組織 Regional Tourism Organization(RTO)に提供している。近年、予算や権限をこのようなより地域側の組織に移していく動きが見られる。こうしたところがDMOに相当する組織として発展していけるかが模索されていることがわかった。
(川原、永野)